訪問者コーナー

2018年度訪問者 所感

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17.01.13 藤 はな

この度は、2日間、こんな小娘一人のために車を出して頂いて、丁寧に案内をして頂き本当に有難うございました。体調が万全でなかったためご迷惑をおかけしましたが、かなえさんを含め、皆さんにお気遣い頂き、重ね重ねお礼申し上げます。以下、ここでの学びを記述します。
【学び1:「手段」とはき違えず、ぶれない「目的」を持つこと】
高山さんの最終活動目的が「地雷除去・復興という戦後処理を続けることを通じて、二度と戦争の引き金を引いてはならないことを伝えていくこと」であると知りました。あくまで地雷除去も復興事業も手段であり、その先に、人々に何を伝え、どんな世の中にしていきたいかという大きな視野と目的を、私が今後活動していく際にも持ちたいと考えています。
【学び2:平和・軍事と向き合うこと】
地雷原見学の際「地雷を作った中国は処理をしているのですか?」と私が聴くと、それは「とても幼稚な考え」であると。人類が地雷を作って埋めた、そして人類がその過ちを処理するだけの話だと高山さんにさとされました。私は、それを聞きハッとしました。地雷だけしか目を向けずに平和を考えることはできません。私がこのような活動に関心を持つきっかけになったのも戦争問題が始まりでした。高山さん曰く「軍事がタブー化された日本人」として、もう一度平和とは何かを、軍事について自分なりに勉強したうえで、もう一度考え直さねばならないと感じました。
【学び3:イメージや評判だけでなく、事実と向き合うこと】
プノンプラ郡の地雷原で驚いたことがあります。一つは、「人々は地雷と共にとても自然に暮らしている」こと。二つ目は、地雷処理をする人たちの現場は、(もちろん、真剣ですが)明るく、笑顔に溢れ、私のこれまでのイメージとは正反対であったことです。地雷原で地雷処理チームの皆さんと食べた食事は、私のカンボジア生活の中でも一番美味しく楽しい時間でした。地雷処理と聞くと「死と隣り合わせ」「やらざるを得ない仕事」ということだけがイメージされがちですが、実際にはとても明るい空気が流れており、そこから、悲観的にならないカンボジア人の強さとしなやかさを感じました。イメージだけで判断せず、自分の足で歩き、目で見ることって大事ですね。
【学び4:責任を負ってこそ、権利を主張できること】
高山さんの経験から感じた、今日本が「責任回避、権利主張社会」になっていること・・・。私も自分や自分の周りで同じことが言えると感じています。2007年の7名の尊い命を失った対戦車地雷の爆破事故における、関連団体の対応について知り、とても悲しかったです。私もこれから先、社会に出ていく中で、責任だけを押し付け、権限を握ろうとする人に出会うかもしれません。その時には、人として自分が曲げたくない部分を決して曲げず、全力で立ち向かわなければならない・・・と強く思いました。
【さいごに】
今回の訪問で、解らなかったこともあります。それは、高山さんの言い続けていた「本質を見る力」についてです。2泊3日という短い時間では、理解することは難しいかもしれません。しかし、何となくですが、高山さんの言わんとしていることは、私の胸に残りました。ですので、これから先、私自身の行動も、他の人の行動にも、常に「これは本物だろうか?」という問いかけをし続け、この3日では出なかった答えを探していこうと思います。
 私は今月帰国します。これまで「途上国で何か役に立ちたい」と、考えてきましたが、日本にも沢山の問題があることを改めて知り、先ずは日本で働き、問題と向き合おうと思いました。帰国直近になってしまいましたが、もっと早くタサエンに来るべきだったと感じています。高山さん、また、次にお会いする時には、私自身がもっと成長したところをお見せできればと思います。お体に気を付け、これからも元気いっぱい活動して下さい。